来週5/28のテーマは「映画」
  6/4のテーマは「重ね着」です。

さて。6/4に、建築家の方を御呼びして、shu-maeの批評をしていただく事になるかもしれません。
「しれません」というのは、その話がまだ総合資格学院の方の提案で止まっているからです。
明日総合資格学院の方にテーマと日時を連絡するので、それから若干の変更はあるかと思いますが、
とりあえず6/4に「重ね着」で考えて来て下さい。ちょっと煮詰めて考えたい人は、二週間かけて考えてもOKですよ。

ちなみに建築家の方にも「重ね着」で考えて来ていただくことになりそうです。
みんなに伝えてね~
第5回
「折る」終了しました。一等から順に紹介して行きます。

♥黒岩案
shu-mae-黒岩
カタログなどで用いられる「ドッグイヤー」に着目した案です。床や壁に予め三角形の切れ込みを入れておき、居住者が適宜それを折り返す事で、仕切りにしたり、家具として使ったりという事が生まれてきます。

以下順不同

渡辺案
shu-mae-渡辺R
「折り『返す』」ことに着目した案。一般的に住宅を構成する要素、主に素材が反転しているとともに、居住空間の内外の関係も逆転させ、住宅の在り方の逆を問うている。

おったまげた、じゃなくて清水案
shu-mae-おったまげた
猫の驚愕した表情(踏まれたのか?)とともに、「おったまげた」…「折った曲げた」のコピーが印象的。だがこのシートだけではなんだか分かりません。
実は、以下のように、コピー用紙を折り曲げて行く事で、住宅の形態を用意できないか、という案なのです。倉俣史郎のスタンドライトを彷彿とさせるカタチですね。
shu-mae-清水模型

矢崎案
shu-mae-矢崎
直線的な構成の住宅へのアンチテーゼとも言える案。折る事によって空間に奥行きをもたせ、視線を上手く遮る。折ると確かにカタチに動きが生まれるだけでなく、生活の仕方も少し変わりそうです。

江塚案
shu-mae-江塚
階(スラブ)を単純に折り曲げて行く事で、高さと同時に、平面を決定しようという案。フロアを積み重ねて階を増していくのではなく、はじめに直線が与えられ、それを折り曲げていくという空間の考え方です。

尾形案
shu-mae-尾形1

shu-mae-尾形2

shu-mae-尾形立てる
某設計演習Aの課題から生まれた案。平面図を追って90度反転させると、二枚目の画像のようになります。もともと家具として使われていたものが本棚になったり、人が乗るスペースになります。もちろん元々壁だったところは、薄いスラブとなります。

戸井案
shu-mae-とい
「折る」という行為を紙に与えた時、そこには折り目が必ず出来る。折り紙の作品をつくる特、この折り目を補助線的に残しておく事から、「折る」ことは「記憶にとどめる」ことにつながるのではないだろうか。住宅には、当然設計意図があるが、実際にその使われ方をしていなくとも、部屋の配置やイメージからその部屋の使い方を連想させるような空間が存在するのではないか。
こういう住宅を考えた、というよりは、設計者と住まい手の間で上記のような暗黙知としてのコミュニケーションが働いてるのではないかという指摘でした。

総評
「折る」といえば、「紙のように」ということになりました。その先の「折り××」の×の部分の解釈の仕方が分類できます。とはいえ住宅は紙のように薄くもないししなやかでもないですから折るとしたらどの要素を折り曲げるかということになりますね。江塚案と矢崎案は折ることによって空間自体に変化をつけようとしていました。清水案は大胆。ここまで来るとコピー紙でスタディができてきます。
黒岩案は僕がぼんやりと考えていた事をさらりとプレゼンしてくれました。住宅そのものを折り曲げるのではなくて、一部分だけを折れば良いのですね。
今回約二名が若干パフォーマンス込みのプレゼンをしてくれましたがこういうのは支部長的には大歓迎です。
次回第5回のテーマは、
「おる」
です。
おる、オル、oru……みなさん思い思いの折り方で住宅をおって来てください。
お願いしゃーす!
第4回 「すきま」が終了しました。

1等から順に紹介しま~す。
江塚案♥
shu-mae-4 江塚
都市のすきまを人が有効利用しようという案。橋の下のすきまに目をつけた着眼点に脱帽です。座布団1枚あげたいです。スケールの大きさにも脱帽です。支部長初入賞でした!おめでとー

次点は…
戸井案
$shu-mae-4toi
スクエアの住宅に対しこぶのようなスペースによって住宅のすきまを表した「もちハウス」案。すきまを難しく捉えた案が多かった中であっけらかんとしたそのユルさに惹きつけられました。おもち…

渡辺R案
shu-mae-4渡辺R
住宅の内部に中からはアクセスできない中庭のようなスペースによるすきま。どうしても小さく捉えてしまうすきまを大きく捉え、中心に持ってきたところがええという声がありました。とにもかくにも女のコがかわいかった。

鶴田案
shu-mae-Ⅳ鶴田
すきまを相対化したものとして家具のすきまを考え、そこに人が潜り込んだらという案。”「すきま」というものは主体の変化によって変わるものだ” とツルタ節が炸裂し、今回のまとめをいただきました。あざーっす。

尾形案
shu-mae-4尾形
廊下をすきまと捉え、部屋と廊下の関係が逆転した案。ツルタ案に似ておりちょっとやられた感はありますが、今回は王道勝負でいこうとした努力をかってやって下さい。

黒岩案
shu-mae-4 黒岩
トムとジェリーから発想を得て、ジェリーが逃げ込む家の安心感を感じさせる家。形が偶然にもチーズの形をしていて、無意識の意識だと信じたいです。


杉山案
shu-mae-4 杉山
路地のような都市のすきまに玄関がある地下の家。GLの天井についてる換気扇に萌えてる子も約1名…
萌えの汎用性を再確認させられました。

今村案
$shu-mae-Ⅳ今村
扇形の中心をすきまとし、光のスペクトルを用い、色によって用途を割り振った案。藍色→藍の花→花言葉→あなた次第→自由な空間………激あつホットラインここに誕生。 

中澤案
shu-mae-4 中澤
住宅を解体し、あえてすきまを空けることで、すきまにいる虫や猫、光や風までのヒエラルキーを揺らがせようという案。上下はなくとも左右はある。住宅も人間と同じなんだなー

渡辺S案
shu-mae-4渡辺S
すきま→屋根裏。屋根裏が積層した構成の住宅。屋根裏っていう響きでドキドキするという声も。

清水案
shu-mae-4 清水
人々が生活する空間と天井との間の空間が逆転し、下にきたらという案。確かにそんなことが起こったら面白そう…

矢端案
shu-mae-4矢端
キッチンやらトイレやらを敷き詰めたときのいびつなピースを1ユニットとし、それのつながりによって構成していくという案。ユニット間のスペースや集合住宅への応用などいろいろ想像力をかき立てられる案でした。

小松案
shu-mae-4個末
都市において、建築とそれ以外を反転し、都市のすきまを意識させることによって、建築を創造するというアプローチの提案。これもまたおかし…

菅野案
shu-mae-4感の
アリの巣のすきまを縫っていく構成をモチーフにした案。個人的に横への広がりがあってもいいかなとも思っていたら、地球の裏側の人とつながれるというハッピーな案へ成長を遂げました。めでたしめでたし


※作品の概要に対しての作者との多少の意図のズレはご了承下さい。作者の方々は万が一そんな不祥事があったしてもパソコンの電源を強制的に抜くなどの報復行為はおやめ下さい。頼みます。



図と地の反転、都市のすきま、入り口がすきま、心のすきま、などなど……いろんな「すきま」が出てきて正直ビビりました。自分の思考力の浅さに幻滅すると同時に、人類が発展してきたことの原点が身近に感ぜられました。
そしてそして、先週の5案から今週はまさかの……………な、な、な、な、なんと14案!!!!!!!ありがたきことこの上なしです。こんな調子で毎週みんなで切磋琢磨して行きましょー
では最後に、みなさんのすきまはなんですか?笑 
以上今週は支部長代理M1の尾形がお届けしました。読んでて「あれっ」と思った方はお目が黒い。いや白い。さすがです。というわけで来週もよろしくお願いしまーす!




次回第4回のテーマは、「すきま」です。
五月よりはとっつきやすい…ことを祈りつつ。
住宅のスキマを埋めるのか、心のスキマか、どっちだい?
第3回 「夜」 終了しました。
一等から順に紹介します。

♥石原案
shu-mae
記号的な案.五月の祝日であるこどもの日を象徴する鯉のぼりという記号を住宅にまで押し広げた。フワフワとした鯉のぼりとは裏腹に、メカニカルなイメージがとても強いですね。

江塚案
shu-mae
五月は晩春であり、初夏の季節でもある。その気持ちいい季節を、住宅の壁をなくす事で、たくさん感じようという案。

清水案
shu-mae
昭和30年代のサツキとメイの家の現代版を構想。床座からダイニングキッチンのイス座に、そして廊下は無くなった。

矢端案
shu-mae
コンセプト。五月の家は、五月病。でもだらだら感とか、無気力感ではないらしいです。

尾形案
shu-mae
これまた概念的。五月五日には、『徒然草』の兼好法師にとって、死という非日常の想像を想起させる
出来事がありました。そこからインスピレーションを受けて考えられたもの。

全体として、カタチにするのが難しいテーマであったかなと思います。五月と聞いて、その表層を取り扱うのか(気候条件や、記号など)または、そこから人間の精神性に言及するのかが着想の分かれ目でしたね。矢端案なんかは、言ってる事は分かる(と思う)けど、やはりカタチになっていない以上そこから先が分からなくて、残念。おそらくは”A House,House,Home”の相違点を無意識に考えているのではないかな。清水案はまたしてもやってくれました。こういう何かを、フィルターにかけて変換するみたいな案は良いと思う。あー、こういう違いが考えられるのかと。
概念的な案も魅力的なんだけど、やはりカタチにして欲しいなーというのが感想です。次からは何とかカタチにしましょう。あとクオリティを上げつつ…(M1)
次回5月7日のテーマは、
「五月」
です。かなり広汎なテーマですがメイちゃあぁぁーん!!
ってことでよろしく!(笑)
第2回 「夜」 終了しました。一等のものから順に紹介していきます!
♥清水案
shu-mae
和食の夕食の配膳の仕方を住宅のプランに対応させた案です。
箸…エントランス ご飯…主食だからリビング・・・という感じで、上手く対応させている点が面白い。
ネーミングも面白いですね。もっと両者の関係性にまで踏み込めたら良かったかもしれない。

同じく一等。1年生です。
♥今村案
shu-mae
仮想の星の頂点にプロットし、それをつないで壁をつくっていく案。
フリーハンドながらあんまりスケール狂ってないかな、と思います。うまく外部空間が作られていて、まとまってる感がありますね。

以下は得票順。
尾形案 
shu-mae
昼夜の音の回折のしやすさの違いを考え、遠くの音をポジティブな環境音として受け入れようという案
高層ビルとの違いが指摘されたが、個人的には、住んでみたいと思った。

吉田案
shu-mae
夜…闇…黒の高級感、回りのものを引き立てる性質に着目。一方で、月明かりを取り入れ、スポットライトのように床に落とす。そこは黒によって引き立てられた、ショールームのような場所になる。

渡邊案
shu-mae
shu-mae
コンセプトドローイングです。夜のひそやかに迫ってくる闇を表現。個人から住宅、そして都市へと闇に包まれてゆく。テキストが神秘的でした。

古藤案
shu-mae
集住の上に、プラネタリウムを模したガラスドームが載る。各階と屋上はエレベーターでつながる。
集住の新たなコミュニティとなりうるか?

金原案
shu-mae
月の側面をした屋根が載る住宅。丸くて赤い開口部が印象的でした。平面と立面のハイブリッド(笑)
湾曲した壁の内部に出来た影の部分が面白そう。

石原案
shu-mae
家の中から星が眺められるよう、格子天井を現しにしたもの。内部の間仕切りは可動式であり、自由に星を眺める場所をつくる事が出来る。

江塚案
shu-mae
人工の照明でワンルーム全体を照らす。個室と成りうる場所は入り組んでおり、明るさに応じてパブリック…プライベートが徐々に変わってゆく。夜の団らんを大切にし、個室に引っ込むのはやめようと言う案。

菅野案
shu-mae
人工の照明はおかず、昼間でも夜の闇を享受できるようになる、という住宅。実際建てたら、どの程度まで光は届くのか?

杉山案
shu-mae
星を眺められるように、ガラスのドームで屋根を覆う。円形のプランと、ドーム状のボリュームから、遊牧民族のゲルを想像できる。

夜、というテーマから星を連想した直喩的なもの、光や音の物理的現象を利用したもの、とても概念的なものなど、着想の発端は分かれました。特に渡邊案は、ルイス・カーンの語り口のようで印象深かったです。その感性を大事にしてほしいと思う。吉田案は、20:50からつくったにしちゃー思考の深度がイッテルな、と思いましたね。清水案は、論理の飛躍も無く、とりあえず住宅が出来てるんで驚き。建築に落とし込んでゆくプロセスがはっとさせられる時があるから、建築ってすごいね。
まとめみたいで申し訳ないですが、参加してくれた皆さん、ありがとう!1年生が多くて、うれしかった。
今日しゅーまえに出てくれた皆様、ありがとうございました。
自分の仕切り能力のなさに反省しております。

…で、しゅーまえの日時は、
金曜日、21:15~
に決定しました。
次回は、
4月23日(金)21:15~、テーマは「夜」です。
友達でもじゃんじゃん声かけていいんで、どんどん参加してね。

江塚
22年度「shu-mae」が始動しつつあります。わーい、パチパチパチ!!
申し遅れました、これを書いているのは新M1の江塚と尾形です。よろすく。

最初のテーマとか、日時なりをみんなで決めたいと思うので、
4月15日、21:15
に、4号館3階石田研究室M1(石田教授室の左側)に集合してね。
去年参加したヒトも、参加してないヒトも新入生でもおっさんでも大歓迎なんで
ぜひ集まって下さいね。
製図室、アーキスタジオ、4号館の学科掲示板(ホワイトボード)にポスターを貼りまくっていくんで、
注目しといてください。